
マンガ家になりたかった幼少期。アシスタントになるために上京!
私は静岡県三島市で生まれ育ちました。
実家は曾祖父母、祖父母、両親、叔父2人、妹と弟という総勢11人の大家族です。
実家の周りに親戚も多く、行事毎に集まる家庭で育ちました。 私個人は、子供のころから絵を描くのが好きで、どちらかといえば大人しい子供でした。
小さい頃の夢はマンガ家でした。少女漫画が大好きでフレンド、リボン、なかよしといった少女漫画雑誌は一通り読んでいました。絵を描くのが好きで、小学校中学校と自分でも漫画を描き、応募したりもしていました。

高校生の時、大好きな漫画家さんが1人できました。その方はデビュー直後の方だったのですが、作品を読んでいると、とても幸せな気分になれるのです。他の作家さんには感じたことのないものでした。
大学は東京の大学を目指すことにしました。
憧れのマンガ家さんのアシスタントになりたかったからです。
アシスタントになるためにはプラスになると思い、美術大学を選び合格をしました。 そして、希望通り、たった3人のアシスタントになることができました。
マンガ家を断念。新たな人生を進む・・・
アシスタント生活は厳しく、そして楽しいものでした。充実した毎日だったのですが、経験を積み重ねていく私の中で変化が起こり始めました。
「この先生の作品は本当に面白い。私は先生には一生敵わない。私は先生の作品がより面白くなるお手伝いがしたい。できあがった良い作品を読むだけで嬉しい」
自然と沸き起こった感情でした。 私はマンガ家の道をきっぱりと諦め、アシスタント活動を続けていきました。
大学を卒業後、語学留学のためにベトナムに1年間行きました。大学時代、長期休暇のたびに東南アジア各地を旅行していたのですが、一度、本格的に住んでみたいと思っていからです。ベトナムを選んだのは、一番私と相性が良いと思ったからでした。

日本に戻ってからは、大手通信会社のコールセンターで働きました。業務内容はファックス一斉送信サービスのサポートです。ファックスが送信できたかどうかの確認等の対応をしていました。
取引相手は企業さんが多く、余程の事がないと怒られることはありません。基本敬語でのやり取りなのでストレスがたまることもなく、淡々と仕事をしていました。 その後、結婚出産を機にコールセンターを退職しました。
運送業界との出会い。そして委託ドライバーさんとの出会い。
息子が1歳半になった頃。
私は再就職すべく、職探しを始めました。
そこで見つけたのが大手運送会社です。
家から近いこと、電話対応なので前職と業務内容が近いというのが志望理由でした。
配属は宅配部門のカスタマーサービス。
エンドユーザーからの問い合わせ電話が主な仕事内容です。
「荷物が届かない」「荷物が壊れた」等のクレーム対応がメイン業務。
1日の電話が毎日200件くらいあります。言葉遣いがキツイ人も多く、前職とは比べられないくらい大変な仕事でした。

しかし、やりがいもありました。
最初はクレームだった問題も徐々に解決されていきます。そして、ねぎらいや感謝の言葉をかけてくれる方もいたりします。すると、なんか嬉しいんです。役に立っていると実感できるんです。
前職での電話の相手は企業の担当者。大きな問題もなく淡々とした仕事でした。 宅配のクレームは大変だけど、自分が必要とされている。 自分が頼られている、そういう満足感がありました。
また、クレーム対応をするうちに、そこで働くドライバーさんの努力も感じることができました。
「届かない荷物」のクレーム。既に何度も再配達に行っているというケースもあります。
しかも指定した日時に行ったのに不在。たまたまこの日は行かなかった。
その結果のクレーム。
調べてみると担当ドライバーさんは、朝5時~夜11時まで働いている。荷物の履歴情報からその姿が見える。

ドライバーさんたちは基本とても努力をしている。それがお客さんには伝わらない。 努力が報われない。そして、そのドライバーさんは軽貨物の委託ドライバーさんである。
ということも知りました。
こうした背景もあり、
「軽貨物ドライバーの地位や待遇を向上したい」
という前職の社長の言葉が私に響いたのだと思います。
私も関わっていきたいと行動したのだと思います。
軽貨物ドライバーに足りないもの。私ができること。
軽貨物の会社にナンバー2として入社してからも、想いを再認識することは多々ありました。
委託ドライバーさんたちは本当に努力をしている。それが伝わらない。
そして本当に地位が低い。誰でも同じ、変わらない仕事だと思われている。
でも、そうなる原因は委託ドライバー自身にもあると感じていました。
なぜなら、接客スキルが低いと感じるときが、多々あるからです。

「宅配ドライバーも接客業。そう思って笑顔で接することができればいいのに。そうすれば評価は変わるのに。」 こう思っていました。
もちろんメインのスキルは配達です。笑顔での接客ではありません。
でも、飲食店でもコンビニでもそれは同じです。
メインの仕事ではないですが、笑顔で接客をしています。
キチンとした挨拶をしています。
他の業界にできて、宅配業界にできないことはない。
そう思っていました。
こうした背景もあり、私は社内改革をしました。
接客スキルの向上に社内で取り組んだのです。
まずは、新人ドライバーから。徐々にベテランさんへ。少しずつ根気強く。
委託ドライバーさんの接客スキルの向上を目指していきました。
もちろん、自分自身が配達に入るときも接客の向上を心がけました。笑顔で元気よく。丁寧に。
すると、徐々に改革が浸透していき、少しずつ会社の雰囲気が良くなってきました。
社内の挨拶や会話が増えていきました。
そして、当初の目標。
一般のお客様からの評判も良くなりました。
さらに、契約している大手運送会社からの評判もよくなりました。
その結果、社内の雰囲気は、更に良くなっていきました。
全てが良い方向にまわっていく。
そんな実感がありました。
私は、 「ドライバーさんの地位向上に向かっている」
という実感があり、充実した日々を過ごしていました。
想いの実現のために、私ができること
入社から7年後の2021年3月。
私は軽貨物の会社を退職しました。
「軽貨物ドライバーの地位や待遇を向上したい」
という想いを実現するためです。
最初は社労士として活動をしていました。しかし、何かが足りない。
私の目指すものと何かが違う。
そこで、2022年7月、株式会社IKUを設立しました。
委託ドライバーさんの地位向上を目指した会社です。
「この仕事は私にしかできない」
「私が必要とされている」
「もっと多くの委託ドライバーさんに関わりたい」
そう思ったからの会社設立です。
社労士の資格を取得したこともあり、さらに自分の使命と感じるようになりました。
軽貨物業界の地位向上のために。
ドライバーさんの待遇改善のために。
私はこれからも活動をしていきたいと思います。


毎月、人数限定で無料説明会を行なっております。テレビ電話を使用して行いますので、いつでも相談することができます。ご質問のみでもOK!お待ちしております。